過去ログ - 向日葵「ふたりを繋ぐ夜の電話」
1- 20
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 00:23:29.29 ID:rcfS4V6Mo
「昨日電話くれたでしょう? だから、そのお返し」


「お返し、って……」


「…………」


これを言ってしまってから、自分の言葉の意味をよくよく考えると……急激な体温の高まりを感じました。


私と櫻子は、普段から些細なことで電話を交わすような仲ではありません。なにかしらの用事に格好つけなければ、電話などしない……その私が、電話を貰ったお礼と言うだけで、電話を返す……。


ちょっとまずい返しになってしまいましたが、これも後に引くことはできません。ここはこの体裁で押し切るしかありませんでした。


「え、それだけ?」


「そ、それだけですけど……」


「ふーん……」


「いいじゃないの別に。あなたはなにか話したいこととかあります?」


「いや、別に無いけど」


「そう……ですわよね」


話を投げても受け取ってもらえない、微妙な距離感の会話が続きました。


電話越しに戸惑っているであろう櫻子の顔が、容易に想像できます……


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
50Res/44.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice