25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 00:35:46.73 ID:rcfS4V6Mo
今私が電話をかけなければ……この不思議な夜のやりとりは、今日をもって終わってしまうのでしょうか。
たった三日間だけのおかしなやりとり。きっと、これからも変わらずに続いていく日常の中に埋もれて、思い出されることもなくなってしまうような、ちいさなちいさな出来事。
でも私は……もっと気兼ねなく櫻子と話したい。
順番でいえば、間違いなく今日は私が電話をかける番。だけどそこには理由がなくて、掲げる建前も何もない。それでは気恥ずかしさに押し負けてしまって、私は動けない。
心の中で「ごめんなさい」と言いながら、私は逃げるように毛布を頭までかぶりました。一体誰への「ごめんなさい」なのか、自分でもよくわかりません。
そんなとき、
『だってさ〜〜……!』
「っ……??」
家の外から、よく通る笑い声が聞こえてきました。
声の主は二人。女の子の声です。
そしてそれは、私が今一番聞きたいと思っていた人の声……
毛布を跳ね除けて飛び起き、急いで窓を開けて外を見ました。
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