32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 00:40:46.45 ID:rcfS4V6Mo
〜
「ねえ」
「はい?」
「なんで始まったんだっけ。夜の電話」
「えっ……」
翌日、楓をつれて櫻子と一緒に公園に来ました。
楓のブランコを押して勢いづかせてあげていた櫻子が私の隣に座ると、いまや二人の中で「これを訊くことはタブー」のように定着していたその疑問を、櫻子は何の気なしに問いかけてきました。
「最初は……あなたがかけてきたんですわ。携帯をしばらく無くしてて、掃除してたらそれが見つかったから、適当に誰かに電話してみようかなって」
「えーそうだっけ……よく覚えてるねそんなの」
「ええ、まあ」
櫻子から最初に電話がかかってきたときのこと、私は何度も何度も思い返していたので忘れるわけはありませんでした。
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