過去ログ - 時雨「ねえ、君にとって幸せって何だい?」山城「——」
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◆ngCxH3SH2s
[sage saga]
2015/06/17(水) 16:15:41.45 ID:R8aBRaVP0
山城(幼い頃、私は幸福な家庭の生まれだった)
山城(父は貿易商社の社長、母は専業主婦。私は姉様と共に何不自由ない暮らしをしていた)
山城(そんな私の日常を奪ったのが、深海棲艦だった)
山城(父の会社は倒産。父と母は私達姉妹と共に無理心中を図り——
結果、まだ幼かった私と姉様だけがこの世に残された)
山城(当時はまだ世界情勢も荒れている時期で、日本においても大量の孤児が発生していたため、
私達姉妹は政府の恩恵に預かる事が出来ず、自分たちの力で生きる事を余儀なくされた)
山城(私はまだ働けるほど歳を重ねていなかったため、
当然、姉様に負担が大きくのしかかる結果となる)
山城(姉様は毎日朝は早くから働きに出て、
夜も大分更けた頃にようやく帰ってくるような生活が続いた)
山城(そんな生活の中で私は少しでも姉様の力になろうと家事に専念し、
子供でも出来る仕事を必死になって探して頑張った)
山城(そんなある日の事だ。姉様が頬に青あざを作って帰ってきたのは)
山城(私は問いつめた。最悪のケース——性的な暴行は加えられていないようで、
一旦は胸を撫で下ろしたが、問題はそこだけではない。
姉様は働いていると言ってもまだ私と3つ4つしか変わらない子供だったからだ。
そんな子供に手を挙げる畜生がこの世に居る事自体が許せなかった)
山城(しかし姉様は次の日も次の日も仕事に向かった)
山城(……体中に青あざを増やしながら)
山城(そんな私達の生活とは別に、ある時、日本海軍において画期的な兵器が登場した)
山城(艦娘——かつての軍艦の魂をその身に宿し、人あらざる力で深海棲艦を屠る海の救世主)
山城(……そのなり手は、殆どが私達のような失うものの無い孤児の出だった)
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