過去ログ - 真姫「にこちゃんと夜空に架かる虹を見るわ」
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21:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:07:38.29 ID:XL12Gej+0
片側に垂らした髪を三つ編みにし、ざっくりしたニットの上からストールを羽織った格好の彼女は、かつての高校の制服を着ていた時と同じ大人びた目で私を見つめる。
以前と違うのは、かつてはミステリアスな深みをたたえていたその瞳が、今はどこか諦めたような暗さを感じさせる点だった。

「残念だけど、何でもお見通しの神秘のパワーは品切れなの。ごめんね」

以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:08:40.34 ID:XL12Gej+0
「タロットのカードは何も予言なんかしてない。アレはただの記号よ」

「もし私に不思議な力があるように見えたのなら、それは……私がμ'sのみんなの事が大好きだったから。ずっとみんなを見ていて、みんながどうしたいのか、どうすれば一番幸せになれるのか……いつもそればかり考えていたから」

「私たちがバラバラになってしまった今では、もう神通力は使えないの。マジカル少女希ちゃんは閉店休業、……なんよ♪」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:10:20.55 ID:XL12Gej+0
「にこっちが何を考えているのか、本当に分かってあげられるのは真姫ちゃんだけじゃないかな。だって、一番一緒にいるんでしょう?」

「それはそうだけど……」

問題は、私に人の気持ちをおもんぱかるだけの資質があるのかということなのだ。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:13:32.04 ID:Uv2wZz1J0
◇◇◇

「夜に虹ぃ?そんなのホントにあるの?」

出されたおしぼりで手を拭きながら、目を丸くする凛。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:14:16.63 ID:Uv2wZz1J0
◇◇◇

「うーん……真姫ちゃんとハワイ旅行に行きたい、とか?」

まだジョッキに半分近くも残ったビールを前に、凛は唸るような声を上げた。
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:15:56.02 ID:Uv2wZz1J0
「今、にこちゃんと一緒に住んでるんでしょ?にこちゃんは元気?」

「うん……」

元気、と答えるべきなのだろうか。
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:16:49.25 ID:Uv2wZz1J0
「最近、かよちんとは全然会えてないんだよー!すっごく大変そうだしお手伝いしたいんだけど、凛何をすればいいのかわかんないし、仕事もまたいそがしくなっちゃったし……」

「二人目、だものね」

「たまに電話しても、かよちんってば子供の話ばっかりなんだもん。つまんない……」
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:18:36.29 ID:Uv2wZz1J0
◇◇◇

(拝啓 西木野真姫様)

海未からの手紙──時候の挨拶から始まる典雅な毛筆でしたためられたそれは、むしろ”書状”とでも表現した方が適切かもしれないが──は、まず丁寧に長い無沙汰をわび、私たちの健康を案じ、続いて本題へと書き及んでいた。
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:19:51.94 ID:Uv2wZz1J0
穂乃果は、今日本にはいない。

というか、どこにいるのかすら全く分からない。

妹の雪穂によれば、テレビの番組で貧困や病と闘いながら生きる世界の子供たちの特集を見ていた彼女は、突然
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:20:35.61 ID:Uv2wZz1J0
μ'sのメンバーのうちで、花陽以外の既婚者は海未だけだ。

穂乃果がいなくなって程無くして、ことりも自分の関わるデザイナーズブランドの海外進出のためにイタリアへと旅立った。
急に幼馴染二人がいなくなって気力を失ってしまったのか、海未は親の勧めで見合いに臨んだ末、あっさりと結婚してしまった。

以下略



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