過去ログ - 真姫「にこちゃんと夜空に架かる虹を見るわ」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 20:33:25.00 ID:XL12Gej+0
その毎日が過酷だ──などと、彼女は一言も口にしたことがなかった。

たまに街角のチェーンのカフェで慌ただしく会うとき、彼女はとりつかれたように輝かしい未来や華やかな芸能生活への夢を語った。思えば、私が相槌や皮肉を差し挟む間も無いほどのあの勢いは、まるで自分に言い聞かせるために語っているようではなかったか。

やっとそれを悟ったのが彼女が倒れてからだというのだから笑える。

自費で製作した楽曲CDはそこそこ売れたというが、自らのステージをプロデュースするのにかかる経費はその比ではない。それを補うためにアルバイトをすれば、相対的にレッスンの量が減る。

なんだかんだ言っても知名度を後押ししてくれていた元μ'sという肩書も、次々と新しい人気スクールアイドルが誕生する中で徐々に効果を失っていく。おまけに、かつて彼女に声をかけてきた芸能事務所からの妨害、圧力もあったという話だった。



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