過去ログ - 真姫「にこちゃんと夜空に架かる虹を見るわ」
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49:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:58:16.00 ID:Uv2wZz1J0
医局の承認という最初の手ごわい関門を突破した私だが、その後はもっと大変だった。

まだ研修医のうちに手術から離れてしまった私が、にこちゃんの手術から周術期の治療まで全てを自分1人で担当し成功させなければならないのだ。
今のままの技量で通用するはずがない。
何が何でも、短い期間の間に自分を鍛え上げる必要があった。

にこちゃんは実家の病院でリハビリを続け、日々の世話は希や凛たちが入れ替わりで見てくれている間、私は文字通り全身全霊で大学病院の病棟業務と手術の勉強に没頭した。

寝る間を惜しんで働き、他の術者の手術を見学し、手術ビデオを見て、遠方で行われる勉強会にも参加した。

ほとんど病棟で寝起きするような状態の私にナースたちは食べ物を差し入れてくれたり、寝る場所として看護師用の控室を提供してくれたりと助けてくれた。
当初は他の医局員に嫌味を言われることもあったが、いつの間にかそれも無くなっていた。

そして何か月かが経ち、「研修医」でも「真姫先生」でもなく「西木野先生」と呼ばれるのにも慣れてきたころ、ついににこちゃんの手術の日がやってきた。



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