過去ログ - 真姫「にこちゃんと夜空に架かる虹を見るわ」
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62:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 22:30:32.12 ID:pPEPTbdF0
「う……うるっさいわね。真姫ちゃんはにこの下僕なんだから、にこにご奉仕するのは当然なのよ!」

ぶはっ、と私は思わず口に含んでいた缶チューハイを吹き出してしまう。
ここには私の両親もいるんだから、滅多なことは言わないでくれる!?

以下略



63:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 22:34:07.45 ID:pPEPTbdF0
「ちょっとにこちゃん!何が下僕よ、変な事イワナイデ!」

明らかに調子に乗っている彼女の裾を引っ張ると、にこちゃんはじろりと視線を向けてきた。

「あれれー、真姫ちゃんったらそんなこと言っちゃっていいのかなぁ?」
以下略



64:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 22:37:13.61 ID:pPEPTbdF0
「ところでさぁ、海未ちゃんこんな夜に出てきちゃってお家の方は大丈夫なの?」

大人には程よく酔いが回り、未成年にはジュースや穂むら特製の和菓子が振舞われるなか、相変わらず空気の読めない穂乃果が海未に尋ねる。

「ええ、問題ありません。私離婚しましたから」
以下略



65:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 22:45:00.04 ID:pPEPTbdF0
「あ、あはは……それはいいんだけどー、穂乃果ボランティアのお仕事だから収入無くって……最近は不況で寄付金も滞りがちで……」

前よりも日焼けして身体も引き締まり、髪も伸びた穂乃果だが、幼なじみに迫られてだらだらと冷や汗をかく様子は昔と全然変わっていない。
ていうか、発言がいちいち世知辛いわね……

以下略



66:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 22:47:45.62 ID:pPEPTbdF0
「うひゃひゃひゃひゃひゃ、く、くすぐった……にゃははは、そこはダメにゃー!」

凛は花陽の二人の幼い娘にまとわりつかれ、レジャーシートをぐしゃぐしゃにしながら転げまわっていた。
さすが花陽の遺伝子を受け継ぐだけあって、凛への懐きっぷりが半端じゃない。

以下略



67:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 22:56:04.96 ID:pPEPTbdF0
「う、うう……ぐすっ……うち、ずっと寂しかったんよ?えりちに捨てられてからぁ〜!」

「す、捨てっ!?人聞きの悪い事言わないでっ!」

離れた一角では、絵里がべろべろに悪酔いした希に絡まれていた。
以下略



68:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 22:57:30.73 ID:pPEPTbdF0
「あんな軽い言い方、冗談で言ってると思うやん〜!」

「ロシアに行った後も、遊びに来てって言ったのに来なかったじゃない!」

「そんなんふつう社交辞令やと思うやろ、えりちのバカ!あほぉ……」
以下略



69:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 23:01:30.32 ID:pPEPTbdF0
「全く、あきれた連中よね〜。穂乃果や海未なんて完全にヒモじゃないの。成長が無いっていうかぁ〜」

お酒を飲むことができないのが不満らしいにこちゃんが上から目線で鼻を鳴らす。

「どんだけブーメラン発言なのよ」
以下略



70:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 23:02:36.24 ID:pPEPTbdF0
でも……そうね。

そろそろ私たちも、いい加減遠回りをするのは止めにした方がいいかもしれない。

私は膨れている彼女の両肩を掴み、ぐいっとこちらに向きなおらせた。
以下略



71:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 23:05:07.48 ID:pPEPTbdF0
「愛してるわ、にこちゃん」



静まり返った中でその言葉が響いた瞬間、周り中からやんやと囃し立てる声が上がった。
以下略



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