211: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/27(土) 17:56:50.30 ID:G0PCMmbKo
加蓮は右手を振りながら、小梅とつないでいた左手を離した。
すぐ、私の目には、見えなくなる。
加蓮の様子を窺っていた小梅が、ややあって手をひらひらと振り、つられて、余った袖も揺れた。
「か、加蓮さん、無事に……も、戻れたみたい……。もう、見えない」
終わった。
あぁ……終わったんだ。
ほっと安堵の息を、ひとつ、吐―つ―いた。
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