過去ログ - 東京喰種：ｒｅ　第０．５話「轢」 -SS速報VIP

過去ログ - 東京喰種：ｒｅ　第０．５話「轢」

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203: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 11:50:51.57 ID:iC8qCkZY0
「い、入見さん、私注文取ってきます！」

入見さんの返事も待たず、カウンターから飛び出す。
私を撮りに―――カメラも持ってるし、写真ってことだよな。
グルメ野郎の知り合いらしいし、もしもの時は……。

以下略

204: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 11:55:47.12 ID:iC8qCkZY0
「トーカちゃんこの前月山君とバトッてたでしょ」

「！？」

あの夜の事まで知ってんのか。

以下略

205: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:00:10.63 ID:iC8qCkZY0
アホくさ。
変な写真も残ってないっぽいし、注文とってさっさと戻ろ。

「……それで、アンタは注文何にするのさ」

以下略

206: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:04:46.72 ID:iC8qCkZY0
「だーかーら、店でまだ珈琲出したことがないって言ってんだろーがッ！」

なんで注文取っただけなのに、こんな赤っ恥かかされてんだ。

「すまなかった、霧島さん。まさか君が、店でそんなにもお荷物的存在だったとは……」

以下略

207: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:07:31.52 ID:iC8qCkZY0
「それは残念ね」

「入見さん！？」

「トーカの珈琲は“まだ”出してないだけで、ちゃんと出せるレベルにはなっているのにね」

以下略

208: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:10:05.25 ID:iC8qCkZY0
「あの、入見さん。私が珈琲淹れるってマジですか？」

カウンターへ戻り、入見さんにさっきした会話の確認をとる。
月山の手前引くに引けなかったが、実際淹れれるかと聞かれたら「無理」としか言えない。

以下略

209:名無しNIPPER
2015/09/10(木) 12:12:31.54 ID:iC8qCkZY0
「お待たせしました」

どうにか淹れた珈琲をテーブルまで持って行く。
なんとなく、普段感じている溢さないように気を付けている緊張とは違うものを感じる。

以下略

210: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:16:30.19 ID:iC8qCkZY0
もっと感想があってもいいと思う。
でも、自分の珈琲を評価してくれたっていう気持ちの方が大きく感じる。
私コイツの事キライなんだけど。
けど、自分が淹れた珈琲と向き合ってもらえて、評価を勝ち取った事の方がずっと嬉しい。
まー、あまりいい評価とは言えないのかもしれないんだけどさ。

以下略

211: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:18:24.38 ID:iC8qCkZY0
「それじゃあ私帰るねー」

襲い掛かるタイミングは、再び別方向からの声にかき消されてしまった。
声の主―――ホリチエを見ると荷物をカバンへしまい立ち上がっている。

以下略

212: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:20:42.81 ID:iC8qCkZY0
「あ、トーカちゃん」

ドアの前で振り返り彼女は続ける。

「後で写真渡すから」

以下略

213: ◆n/iyvnJME.[saga]
2015/09/10(木) 12:22:34.48 ID:iC8qCkZY0
「お疲れ様です」

あのちょっとした事件から数日。
一応私も時間がある時は、珈琲を淹れさせてもらえる様になった。

以下略

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