過去ログ - 瑞鳳「私の卵焼き、食べてくれる?」
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32:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:02:54.39 ID:C8AP0pIO0
裁判長「……●●に死刑を宣告する!」
33:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:03:44.32 ID:C8AP0pIO0
判決が決まった後。特にやることも無いので
拘置所のベッドで横になっていると、
顔も知らない士官がやってきた。
士官「君は銃殺と絞殺、どちらがいい?」
34:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:04:42.88 ID:C8AP0pIO0
提督「なあ、軍人ってやっぱり地獄行きなのかな?」
士官「私は死んでいないから分からない。宗教によっては神を信じるだけで
天国に行けるぞ?そういえば、君の宗教は?」
35:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:05:36.97 ID:C8AP0pIO0
提督「処刑の日、できれば卵焼きを食べたい」
士官「卵焼き?」
提督「…好物なんだ。あっちへ行く前に、味を再確認しておきたくてね」
36:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:06:28.76 ID:C8AP0pIO0
当日の朝、朝食には約束どおりの卵焼きが出ていた。
最後の食事となるであろう、卵焼きをしっかりと咀嚼し、嚥下する。
提督「やっぱり、瑞鳳の卵焼きの方が美味いよなあ…」
37:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:07:31.25 ID:C8AP0pIO0
磔にされ、目隠しをされた提督は
処刑場で静かに最期の時を待っていた。
提督(俺は十字架じゃないけど
イエス・キリストの最期ってこんな感じだったのかな…。
38:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:08:24.49 ID:C8AP0pIO0
目隠しをされているので見えないが、
ライフルが自分に向けられていることは理解した。
自分がこの世にいられるのはあとどれくらいか。
1分も無いだろうが…。
生き残ったあの子達に自分の無様な姿を
39:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:09:10.22 ID:C8AP0pIO0
某月某日 未明
刑は執行され、少女達を洗脳し、
戦争に悪用したという人道及び多数の罪で
提督は戦争犯罪人として銃殺処刑された。
40:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:10:20.32 ID:C8AP0pIO0
潮「そ、そんな…嘘、ですよね?」
隼鷹「…お兄さん。酒がマズくなる冗談なんかいらないよ?」
士官「悪いが冗談ではない。君たちの上官は既にこの世を去っている」
41:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:11:42.03 ID:C8AP0pIO0
士官「君たちの処遇は追って連絡する。ではまた…、おっと、そうだ。
彼から手紙を預かっていたな。君達の責任者は誰だ?」
一瞬の逡巡の後、鳳翔が名乗り出た。
42:名無しNIPPER[saga]
2015/06/20(土) 20:12:47.97 ID:C8AP0pIO0
親愛なる仲間たちへ
この手紙を読んでいるという事は、私はこの世にいないと思う。
だからこうして筆を取った。
まずは、礼を言いたい。これまでついてきてくれて、本当にありがとう。
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