過去ログ - 原田美世「……迅帝？」　【モバマス×首都高バトル】 -SS速報VIP

過去ログ - 原田美世「……迅帝？」　【モバマス×首都高バトル】

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155:１[saga]
2015/06/21(日) 08:14:08.89 ID:6Gs9lLDG0
十章　迅帝

　深夜の首都高速。横羽線上り。

156:１[saga]
2015/06/21(日) 08:15:34.69 ID:6Gs9lLDG0

　基本設計からして、フロントヘビーなＧＴ－Ｒ。大きく重い直列６気筒をフロントに積むが故の弊害で、過去に参戦していたＪＧＴＣ時代で一番苦戦した要因と言われる。

　元々の車重が重い事も言われるが、軽量化を進めれば進める程、リアがばかり軽くなる傾向がある。したがって、重量バランスがノーマル以上に、フロントヘビーになってしまうのだ。

以下略

157:１[saga]
2015/06/21(日) 08:16:56.33 ID:6Gs9lLDG0

　１２月２２日。都内は、サンタクロースの格好をしたごついおじさんの像や、ミニスカサンタに衣装を替えたアルバイトの女の子等、クリスマスムード一色だ。

　内藤自動車の窓に、ミニスカサンタの格好をしている、輿水幸子のポスターが貼ってある。お菓子メーカーの広告なのだが、店主の趣味で貰ってきたのは間違いない。

以下略

158:１[saga]
2015/06/21(日) 08:18:31.38 ID:6Gs9lLDG0

（……今更、馬力を上げるにしても、時間が無い。一晩で軽量化をしたとしても、足回りを仕上げる事はまず出来ない……）

　美世のＲ３３は、あくまでもストリート仕様。パワーも劣るし、車重もはるかに重い。

以下略

159:１[saga]
2015/06/21(日) 08:19:17.05 ID:6Gs9lLDG0

　そう言われ、美世はガレージの端に移動した。そこに置いてある荷物には、青いビニールシートが被せてあった。

「……これが、あたしの秘密兵器です」

以下略

160:１[saga]
2015/06/21(日) 08:20:44.00 ID:6Gs9lLDG0

　１２月２４日。クリスマスイブ。天空に広がる闇夜は雲一つ無く、天気予報師曰くホワイトクリスマスには到底ならないそうだ。

　毎年３４６プロでは、クリスマスパーティー兼バースデーパーティーが行われる。美世も誘われたが、今年はどうしても外せない用事が有ると、断りをいれていた。

以下略

161:１[saga]
2015/06/21(日) 08:22:37.57 ID:6Gs9lLDG0

「岩崎さん。メリークリスマス、ですよ？」

　美世はそう言った。

以下略

162:１[saga]
2015/06/21(日) 08:24:06.25 ID:6Gs9lLDG0

　時同じくして。内藤自動車。

　閉店時間は、とっくに過ぎている。しかし、店主は事務室に籠ったままだ。特に事務仕事が溜まっている訳では無い。単純に、弟子の事が気がかりなのだ。

以下略

163:１[saga]
2015/06/21(日) 08:25:24.12 ID:6Gs9lLDG0

「……アイツは、伝説の走り屋と今夜本気で走る。例えて言えば、日高舞が一晩限り全盛期の姿で復活するくらい、とんでもない話だ。

　まぁ、勝ち目が有る訳がねぇ。それでもアイツは挑むんだ。アイツ自身で、Ｒ３４を蘇らせた。それで、火が点いたんだろうな。

以下略

164:１[saga]
2015/06/21(日) 08:26:28.81 ID:6Gs9lLDG0

「…………」

　プロデューサーは、ただ聞くだけ。

以下略

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