過去ログ - 原田美世「……迅帝？」　【モバマス×首都高バトル】 -SS速報VIP

過去ログ - 原田美世「……迅帝？」　【モバマス×首都高バトル】

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99:１[saga]
2015/06/21(日) 06:20:28.23 ID:6Gs9lLDG0

　そして、魚住はゆっくりと、口を開いた。

「……何年か前。首都高速は、走り屋達で賑わっていた。今では、首都高全盛期って呼ばれた頃の話だ。当然、俺も毎晩の様に走ってた。

100:１[saga]
2015/06/21(日) 06:22:40.94 ID:6Gs9lLDG0

「迅帝が姿を見せる様になってから、首都高の走り屋達のバトルは激しさを増して行った。

　そのバトルの中で、勝ち続けた走り屋達は、十三鬼将（サーティンデビルズ）と呼ばれるようになった……。

101:１[saga]
2015/06/21(日) 06:25:02.54 ID:6Gs9lLDG0

「そして、迅帝が消えてしまった首都高にも、不穏な空気が漂い始めた……。
　王者の不在により、首都高は群雄割拠。元々首都高を走っていた連中は勿論。各地から遠征してくる走り屋も出てきた。

102:１[saga]
2015/06/21(日) 06:26:32.01 ID:6Gs9lLDG0

「ま、しょうがない話もここまでだ。肉も残ってるし、焼いて食べよう」

　魚住は、少なくなった肉を、網に並べる。

103:１[saga]
2015/06/21(日) 06:28:37.49 ID:6Gs9lLDG0

　その日の夕方。

　自家用車を持っていないプロデューサーは、歩きで内藤自動車を訪れた。

104:１[saga]
2015/06/21(日) 06:30:02.74 ID:6Gs9lLDG0

「……はい。
　本音を言うなら、車で走らせる事も控えさせたい位ですよ。だけど……美世は、車をかまってる時や、運転をしている時が、一番イキイキしてるんです。

105:１[saga]
2015/06/21(日) 06:31:28.18 ID:6Gs9lLDG0

「……例えばの話だ。仮にプロデューサーさん自身が、担当してるアイドルに。セックスを求められたとしよう。その時、あんた自身は我慢できるか？」

「……そりゃ。我慢するしかないでしょう」

106:１[saga]
2015/06/21(日) 06:33:10.11 ID:6Gs9lLDG0

「美世も同じだ。スピードって麻薬にどっぷりと浸かってる。１ｋｍでも速く。１メートルでも前に。終わりの無いゲームに、のめり込んじまってる。

　その快楽を体が覚えちまって、我慢が出来ない。

107:１[saga]
2015/06/21(日) 06:35:02.02 ID:6Gs9lLDG0

「内藤さん。一つだけ、教えてください。
　美世は、首都高に何を求めてるんですか？」

108:１[saga]
2015/06/21(日) 06:37:38.11 ID:6Gs9lLDG0

　ダイングスターグループ、本社ビル。

「……明日は、重役会議か。面倒だな」

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