過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「ハナヨメ」
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名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:41:39.26 ID:EUGrH/Tp0
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「お、おはよう、千棘」
楽はドキドキしながら着席し、隣の千棘にいつも通りの挨拶をする。
大丈夫、そんなに簡単にバレるはずはない。
「おはよう、もやし。……って、何それ」
座って1秒。千棘は楽の左手の薬指に光る銀色の輪を指差して言った。
結婚指輪は「交換」するもの、ということで、あの後万里花から送られた品物だった。
楽としては目立たないようチェーンをつけてペンダントにでもしたかったのだが、有無を言わさず左手の薬指に装着させられてしまった。
ちなみに恐ろしいので値段は聞いていない。
「え、ええと、その、そう! 実はこれ指輪の形をした健康器具でさ! つけてると血行が良くなるんだよ。いやー最近肩が凝って困ってるんだよなー!」
言い訳をする楽を、じろりと胡散臭そうに凝視する千棘。
居たたまれなくなって目線を逸らすと、逆隣では脂汗を流しつつ、はわわと震えながら小野寺小咲が楽の左手を見つめていた。
どうしてこんなに一瞬で気付かれるのだろう。
女の子というのはそれほど他人のことを観察しているのだろうか。
二つの視線を浴びながら、この上なんと言い訳をすれば上手く納得させられるか悩んでいると、勢い良く教室の扉が開いた。
「おはようございますですわ、楽様ー!」
その声が届くよりも速く、音速を超えて万里花が楽に飛びついてくる。
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