過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「ハナヨメ」
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5:名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:15:01.99 ID:EUGrH/Tp0
「楽様ー!!」

万里花の叫びとともに、控え室のドアが勢いよく開いた。

楽はちょうど白のタキシードへの着替えを終えて、髪のセットをしてもらっていたところだった。
トレードマークのヘアピンはそのままに、少し大人っぽく髪を後ろに流して動きをつけている。
雰囲気としては、文化祭でロミオを演じた時に近い。

「きゃああ! な、なんですか、その格好は!? 素敵ですわ楽様! 」
いつもの3倍マシの速度で万里花のタックルが決まる。

「な、何って、パンフレットの撮影なんだから、新郎役だよ」
「私が花嫁で楽様が新郎……。私、幸せ過ぎて明日にも死んでしまうかもしれませんわ……」
縁起でもないことを口にする万里花。


「ああ、どうして私は今日カメラを持って来なかったのでしょう!」
「いや、このあと撮影だからな。写真ならいくらでも撮ってもらえる――って、あれ? 橘、お前は着替え、まだなのか?」

よくよく見ると、万里花は来た時と同じ制服姿だった。
てっきりドレスへの着替えに連れて行かれたものだとばかり思っていたけれど。

「そ、それが……」
途端に、うりゅりゅ、と万里花の目に涙が溜まる。


「ど、どうしたんだよ!?」
「あのあと、ドレスを着る前に、私の身体を採寸したいと言われまして……」
「採寸? 見たところ、あのドレスなら橘にはちょうどいいサイズに思えたけど……」

「うう、そ、それが……」
もじもじと頬を赤らめる万里花。

「その……む、胸のサイズが、お、大きくてドレスに収まらないと……」

「ぐふっ!」
鼻血を出しそうになって、楽は思わず鼻を押さえた。


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