過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/22(月) 21:23:36.17 ID:H4pDlQiZ0
>>5

男「ふぅー、うまかったー」

女「そうね、かなり好みの味だったわ――あ、お水ください」カシコマリー

男「また来ようか」

女「ええ、いいわ。週末にデートをしましょう」

男「あー……週末はちょっと……」

女「……」

男「…………ごめんね」

女「……いいでしょう。予定は早い者勝ちですものね――ありがとう」ミズーオマッタシター

男「あー、その、あれだね、お薬増えた?」

女「そうね、私ったらストレスを感じやすいみたいで」ジャラジャラ

男「……」

女「ほんと、毎日幸せなはずなのにね。なんでかしらね。ストレスだなんて。はーやれやれ」ポリポリ

男「……その、予定っていうのは、従姉妹たちと買い物に行くんです、が……」

女「……」ガリッ

男「……」

女「……」ガリッ ガリッ

男「……あの「例えば」

女「――例えば、の話だけれど」

男「はい」

女「ここに可哀想な犬がいたとして、私は犬を救ってやれるとして、果たして私は救うべきなのかしら? 救えと誰かは言うでしょう。黒毛で鼻筋通っててつぶらな瞳でやや垂れた口元で情けなくて悲しそうでかわいいかわいい犬だったとしても、だとしても、私にだって権利があるはずだわ、選ぶ権利が。犬には残念ながら持ち得ないシロモノね。だって犬は可哀想なんですもの、持たざる者なんですもの。私はソレを見て嗤うのよ『あーかわいそう』って。でもでもだからといって救わない訳ではないのよ? 私は人間ですものね。犬一匹救うくらいわけないわ。救ったうえでよしよしと、頭を撫でてやるのもいいわね。懐いてくれるかも、寄り添ってくれるかも、そういうのも悪くはない、かも――


でも、助けたくても痒くなりそうな虫がまとわりついてるわね。


どうして――――やろうかしら?
犬についたたかだか虫よ、払いのけるのは簡単ね。でもでもだからといって、それじゃあ解決しないのよ、助けるには至らないのよ。必要なのは何かしら? 薬? 薬かしら? 幸い私は偶然にもたくさん持ってるわね。効きそうなものから痛そうなものまでよりどりみどりね。でもたかだか虫の一匹や二匹や三匹や四匹ですもの、少しばかり大袈裟かもしれないわね。うーん、でも犬を救ってやるにはそうするのが良さそうだし、悩むわ。権利を持つのも考えものね、結局は一人で悩んで困って、誰かに救われるのを待つしかないのかもしれないわ。まるで犬だわ。ああそうね、犬本人に、聞いてみましょう。――ねぇ、彼氏さん?」

男「……」

女「私は、犬を救ってやるべきかしら?」



男「………………すぐ断ります」

女「そうしなさいな」ゴクゴク… カラン



「自覚してるヤンデレとの恋愛模様」

あれこれガハラさんでよくね?



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