過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3
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428:名無しNIPPER[sage]
2015/10/09(金) 18:49:28.20 ID:pLBm0sJlo
>>317 「幼馴染「私が魔法使いだって言ったら信じる?」」

「――あ、あのね……」

――俺の自室。
空調が効き、部屋の真ん中にあるちゃぶ台には駄菓子が置かれている。
床には漫画やゲームソフトが散乱している。主に幼馴染のせいである。
三十ほどのいい歳なのに、俺と幼馴染はその快適な部屋でだらだらと過ごしている。
そこで、唐突にそう言う幼馴染。

「……私が魔法使いだって言ったら信じる?」

次には、一瞬耳を疑うようなことを、聞いてきた。

……ワンモアプリーズ。

「だから、私が魔法使いだって言ったら信じる?」

信じるわけ無いだろ。


時間差なしの即答。
そりゃあこいつのことは昔ッから知ってるから信じるわけが無い。
頭こそ良いが、どこか抜けてるし天然なのだ。
それに、そんなファンタジックな……。

あるわけないだろ。

「いや、いや、本当に魔法使いなんだってば」

からかっているのか、気でも狂ったのか。

「違うってば、もう、信じてよぅ」

幼馴染は顔を赤らめて、恥ずかしそうにしている。
いったいどこが恥ずかしいのかはわからないが、まあいい。

本気か? 正気か? 頭を打った? 何かを拾い食いした?

「……そこまで言うのは酷くないかな?」

今度は、少し拗ねたようになる。

「と、とにかく! 私は本当に……その、魔法使いなの!」

語気を強めて叫んでくる。

「……そ、それで、その、相談が……あるんだけど」

もじもじと人差し指の先を突き合わせながら、言う。
そんなことを言われても、何もできない。
もしや中二病でも発症したか? しかし意味不明な言動は無い。
もし本当に魔法使いだったとしても俺がアドバイスできることなどひとつも無い。

「……そ、その……ね? 嫌だったら、断ってくれてもいいんだけど……いや、断ってくれたほうが幸いというか……」

一息ついて、幼馴染は言う。

「……付き合ってくれない?」

一瞬、固まる。
しかし瞬時に脳が最適な解答・返答を導き出し、俺は意識するままに口を開く。

何にだ?

「……えっ……え、えっ、な、ナニに、って……え、その、その……」

顔を真っ赤にして幼馴染は口ごもる。

――何か強烈な行き違いを感じる。

もう一度脳をフルに稼働させ、少し後、俺はもうひとつの結論を導き出した。

――そして俺は、幼馴染と同じように、顔を紅くした。



ちょっと強引かも


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