過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3
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637:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/20(日) 02:22:17.05 ID:1gfITksp0
>>578
タイトル「あだ名が<アーマード・コア>の女の子に恋をした」

私のクラスには<アーマード・コア>と呼ばれている女の子がいた。
別に彼女がアーマード・コア好きだった訳では無い。
彼女がそう呼ばれるようになったのは、その服装からだ。

彼女は服装をコロコロと変える。彼女自身は痩せているのだが、体に張り付くような服を着ているかと思えば、次見た時にはゴワゴワと大きく、肩幅が5割に増しに見える様な服を着てくる。
そして、それは上着だけではない。ズボン、靴、帽子、アクセサリー、身に付けるもの全てが、日によって見た目の大きさを変える程に変わるのだ。
そんな、服装をコロコロと入れ替え、体格や印象すら変える様を見て、誰が言い出したか、彼女のアダ名は<アーマード・コア>となった。
皆が彼女の服装を見て「今日は"軽量二脚"だ」「昨日は"重量二脚"だった」「体育の時の走り高跳び見た?まるで"軽量逆関節"」等と口にしていた。

言い出した者は、悪ふざけだったのだろうが、私には、そう呼ばれる彼女の姿は魅力的に見えた。
地味で印象と言うもの自体が希薄と言われる私からしてみれば、印象が強いだけでなく、その印象すらも合うたびにコロコロと変える姿は、羨ましく、異性ながらに憧れだった。

そして、憧れは瞬く間に恋慕へと変わり、それから半年も立たぬ内に、勇気を出して告白した。
玉砕は覚悟の上だったが、自分を変えるにはここで頑張るしか無いと思ったのだ。
しかし、世の中やってみるものである。彼女は私の告白を受けてくれた。晴れて恋人同士になることが出来た。

彼女が私に憧れを、勇気を、そして今度は愛を与えてくれた。
だから、私は何があっても彼女を愛し続けるのだ。

事故で両足を失い"タンク"となった今でも。


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