過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3
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◆yXF/ojHTKk
[sage saga]
2015/12/26(土) 11:02:31.72 ID:fZPiOR9v0
>>582
彼と付き合ってちょうど一ヶ月。
一日一日過ぎる毎に彼の性格が少し違った印象を持つようになった。
そして今日初めて彼の家にお邪魔することになったわけで…。
「好きだよ、ミホ」
………いや、私マホだし。散らかった部屋でどう座ったらいいものか分からずに、それでも適当なスペースを見つけて座った。っていうか名前間違える?普通。知り合って一ヶ月間私をずっとミホだと思ってたわけ?この人。と、壁の隅に目を向けると、彼はベッドに座ってギターを取り出した。
………まさかとは思うけど……。
「あのね、僕は君と付き合ってからずっと考えていたことがあったんだ。それはね、僕の君への想いをどうやって君に伝えればいいか…ということ」
彼は喋りながらポロロン…と弦を弾く。
──────いや、付き合ってねぇし。いつから?いつから私はあんたと付き合ってたの?マホをミホと間違えてるのに?
私はでも、緊張していた。右手も左手も手汗が酷い。
知り合って一ヶ月。長くも短くもない期間、私は彼と食事をしたり映画を観たりして微妙な関係を維持して過ごした。
彼の笑顔はどこか気持ち悪くて、私はその笑顔を見る度に悪寒が走るほどだった。
私がわざわざ此処へ来たのも日々のお礼でもあった。
要はお金だ…。いつもお腹空いたら奢って貰ってたし、何かあったら何でもお金出してくれたからそのお礼も兼ねて此処へ来たわけで………。
「………答えはこれしかなかった。聴いて下さい、貴方に捧ぐ、此の恋歌…」
彼はジャランと弦を弾く。
キタ━━━━━━━━ッ!! (AA略
出たよ、好きな人に歌作奴ーーwww
これ絶対影で練習してたクチでしょ?このシチュエーションを想像しながらこの部屋で!
ありきたりなコード進行が余計に居た堪れない空気を醸し出す。ぎこちない指の動きが尚更痛々しく、ギターを始めたばかりの小僧だとハッキリ分かる。
あとこれ《鑑定団》で買った安物の中古ギターだよね?確か同じもの前に見たよ?
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