過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3
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667:名無しNIPPER[sage]
2015/12/29(火) 19:47:09.48 ID:PLLokjcAo
>>543「王の後継」


ある日、世界一大きい国の王が病に伏した。
国一番の医者によると、先は長くないとのことだった。
王宮内は大慌て、すぐに後継者が選ばれることになった。
しかし、それはなかなか簡単に済むことではなかった。
彼には、子供が七人も居たのだ。

――一番目の子は、快活で明るく、とても勇敢な子。

――二番目の子は、博識で研究が大好きな子。

――三番目の子は、優しく聡明で、慈愛の心を持った子。

――四番目の子は、いつも無口で、しかし人一倍人を見る目がある子。

――五番目の子は、どんな武術もこなし、国一番と噂されるほど強い子。

――六番目の子は、計略を練るのが得意で、人一倍大人びた子。

――七番目の子は、臆病で力が弱く、これといった特技の無い子。

その子達は、お互いを助け合い、お互いを習い、お互いを高めあった。
王の後継を決めるときも、その絆は失われない――かと思われた。
しかし、五番目の子の計略により、子供達は決裂。仲睦まじかった子供達は、一気に犬猿の仲となった。
一触即発。だがそんな時、ついに王が遺言として後継者を選んだ。

――そして、後継者は六番目の子となった。
なぜか。他の子には何が足らなかったというのか。
勇敢か。知識か。慈愛か。慧眼か。武術か。智力か。
否。それらが必要かどうかは、断じて否であった。
王の言葉は、ただ一つ。


『女を王とすることは断じて赦さぬ』


――これは、七人の王の子のうち、一人だけ男として生まれた子の日常を描く物語。

果たして彼は、他の六人の姉妹から送られる刺客から、身を守れるのでしょうか。

そして彼は、他の六人の姉妹と、仲直りできるのでしょうか――。





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