過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part3
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836:最後ミスってたので修整[sage saga]
2016/03/10(木) 23:44:53.43 ID:xyt9U5niO


運ばれてきた死体をみる

銃創が3つ

弾丸を摘出して、傷を全て縫合していく
勿論、縫合した後は残さずに


これで『自然死したホトケサマ』の出来上がり


それが俺の仕事

こうやって他殺死体から証拠を消す裏稼業に手を付けて15年

仕事をしていると『声』が聞こえるようになった


『……ユル……セナイ……』『……ノロッ……テ、ヤ、ル』『ケスナ……』


多分、殺された人間の恨み言

こうして『殺された証』を消していると、その『殺された人そのもの』が文句を言ってくる。ように聞こえる



まあ、俺に言われても知ったことじゃない

「俺じゃなくて、もっと正義の味方みたいな奴に見えたら良いのにな」


だが残念、俺が仕事を終えて『キレイ』にしてやると、奴らは消えてしまう


奴らの恨みが残った痕跡を消してしまうからだろうか?等と考えた事もあるが、得にもならないので考えなくなった



結局の所、俺のすることは変わらない




────────────…………


しくじったな。そりゃそうだわな。口封じを完璧にするなら俺も消される

腹から血を流しながら施術室に逃げ込んだ


だが段々と意識が遠のいていく……

────────────…………

気が付けば俺は『怨霊』の様なモノになっていた

ああ、今までやってきたことの因果だろうか?

こんな俺を『キレイに消して』くれる奴なんて何処にもいない



消えたくても消えることの出来ないまま



俺の後釜によって、運ばれてきた死体、その怨霊達が消えたくなくても『キレイに消され』ていくのを



ただ、黙って『視て』いるしかない


──『特殊清掃員の霊視記録』──了──


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