41: ◆PQxO3wwU7c[saga]
2015/06/21(日) 23:13:04.20 ID:DXe+iex80
邇邇芸命の一行は天浮橋から、日向(ひむか・宮崎県)の高千穂の久士布流多気(くしふるたけ・現在地不明)に降り立ちました。
この先導役を務めたのが国津神・猿田毘古神(さるたひこのかみ)です。
これを天孫降臨といいます。
春香「ここが葦原中国かぁ」
律子「筑紫の日向だから……中心からはだいぶ南西のほうね」
この地には、一帯の有力者である国津神・大山津見神(おおやまつみのかみ)がいます。
邇邇芸命が天孫であることを知ると、その降臨を祝福し、娘たちを嫁がせると申し出てきました。
とても美しいと評判の木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)と、その姉の石長比売です。
石長比売(いわながひめ・以下はるかさん(大))
はるかさん(大)「かっかー」
春香「……」
はるかさん(大)「……」
春香「え〜と……」
はるかさん(大)「かっ?」
春香「ごめんなさい」
はるかさん(大)「ヴぁっ!?」
邇邇芸命は美しい木花之佐久夜毘売だけを娶り、何とも形容しがたい姿形の石長比売を親元へ送り返してしまいました。
これを大山津見神は大いに嘆いたといいます。
曰く……姉の石長比売を妻とすれば、邇邇芸命の子孫の天寿は岩のように幾久しいものになる。
妹の木花之佐久夜毘売を妻とすれば、子孫は木の花が咲くように弥栄となる。
妹だけを娶るならば、子孫の天寿は木の花のように儚くなるだろう、と。
こうして、邇邇芸命の子孫は大王(おおきみ)として栄えましたが、神たる悠久の天寿は失われてしまいました。
これよりは、その子孫たちの物語となります。
54Res/44.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。