過去ログ - ANKO―地獄のオニばばあ―【ごちうさ】
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66: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/29(水) 22:03:23.45 ID:w4jX0ONW0
医者「それじゃはじめよう」

婆ちゃん「………」

 さっきの診察室の奥の部屋で準備を完了させた医者は、身体と頭部をしっかりと固定され横たわるあんこに向けメスを握る。

あんこ「・・・」

 あんこはプルプルと小刻みに震えさせるが、その小さな身体を固定する器具はいつもの軽快な動きを許さなかった。

 そして―――

医者「くっくっく。見ろ先の部分が入ったぞ」

医者「だがまだまだだ」

医者「ほら、入ってゆくだろ?見えるだろ?」

 あんこの目の前には、たった今自分がどうなっているのかが見えるようになる器具が置いてあった。

あんこ「・・・」

医者「見ろ。お前の頭に入ってゆくぞ」

医者「信じられるか?ぶっすりと刺さっているぞ?」

 あんこは自分の頭がメスで切り開かれてゆく様を瞬きをすることも許されずに凝視させられ続けた。

 やがてあんこの頭は綺麗に切り開かれ、小さなかわいらしい脳みそが露になる。

 あんこはプルプルと震えながらただただ自分のそれを見つめ続けるしか出来なかった。

 医者はそんなあんこの様子を楽しげに観察しながら、時折ピンセットのような物であんこの脳みそをツンツンとつつき、マッサージをするかの様に指でグニグニと揉むのであった。
 
婆ちゃん「遊んでないでさっさと終わらせな」

 部屋の片隅でジッと様子を眺めていたおばあちゃんだったが、遊んでいる医者を見かねさっさと手術を再開するように促す。

 その声は今まで聞いた事もないほどに低く冷たい声であった。



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