過去ログ - 一目惚れ (オリジナル百合)
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/06/22(月) 01:34:26.16 ID:ocNNywHg0
部屋に戻るや否や、布団の中に抱き枕を入れて、
夜目に見るとそこであたしが寝ているようにカモフラージュする。

「行ける……行けるで」

あたしは窓を開ける。
昼間とは打って変って、
肌寒い夜風が風呂上がりの体を撫でた。

「さむっ……」

ベッドの上に転がっていた上着を羽織る。

「っしゃ」

靴を履いて、窓枠に足をかけた。
窓の縁に手をかけて下を見る。
瓦屋根にゆっくりと左足を乗せた。

「っうお!?」

瞬間、瓦ががたんと揺れる。
瓦ごと落ちてしまうかと恐怖で息が止まりそうになる。
動悸がすごい。

もう片方の足を乗せ、
瓦が滑り落ちないことを確認して、
壁づたいに歩いていく。
がちゃがちゃと瓦が鳴る。
どうか、聞こえませんように。
ネコかイヌと思ってくれますように。




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