16:名無しNIPPER
2015/06/22(月) 23:29:47.28 ID:jl7APKEn0
「そりゃ何回かはあるさ、女と一緒に暮らすなんてな……大概女の方から出て行くが」
田中は自嘲気味に笑う。
「それはどうして? こんな風に持て成してくれる人「淡白……らしい」淡白?」
幽香の言葉を遮る田中。こればかりは性格だから仕方ないんだがなと――――また笑う。
「今まで付き合って来た女って言うのは一々反応してやら無いと不機嫌になる奴ばかりだったからな」
「そう……なら仕方ないわね。面白い人なのね」
「そう言う事を言うのは風見さんが初めてだよ」
そう言って調理が終わったのか皿を配膳していく、今晩の献立はただの炒飯である。
「貴方は食べないの?」
「晩は食べ無いんだ。酒と適当なツマミだけだ。風見さんも呑むか?」
「……ならご相伴に預かろうかしら」
田中は冷蔵庫からビールを二本持ってきて幽香と自分の所に置いた。
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