6:名無しNIPPER
2015/06/22(月) 12:40:17.32 ID:8CclHKXGO
「あら泊めてくれるの?」
女性は驚いた様な声を上げる。
「アンタから言ってその反応は無いと思うぞ」
て言うか今普通に喋ったよな? 試しに手を握ったり開いたりして動作確認を行う。当然異常無し。
何だったのだ、今のは?
「所でアンタ名前は? 何処から来た」
「せっかちねえ……まあいいでしょ。私の名前は――風見幽香。幻想郷から来たしがない妖怪よ」
「……はあ。妖怪……ですか」
男の体から滝のように汗が噴き出す。
(妖怪って……んなもんいるわけ無いだろ。何言ってんだこいつ)
思いっきり変な顔をした男だったが、やがて諦めたように、ポケットからタバコを取り出し、火を点け紫煙を吐き出した。
「……俺は田中一郎。好きに呼んでくれ、風見さん」
「ふふ……ありがとう。これからよろしく」
「あまり気にしないでくれ、一人は寂しいから泊めようと思っただけだ……風見さんは何か飲みたい物とかあるか?」
そう言って自販機を指差した。幽香は物珍しいそうに、自販機の前まで歩いて行く。
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