過去ログ - 【艦殺(艦これ)】ラスト・クチクカン・ガール・スタンディング
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1: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 07:55:58.76 ID:YQyw2cHtO
【ラスト・クチクカン・ガール・スタンディング】#1

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2: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 07:57:07.55 ID:YQyw2cHtO
…いつからだろう?


3: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 07:59:40.26 ID:YQyw2cHtO
こんな夢を見るようになったのは、震えが止まらなくなったのは?何度も同じ夢を見る、それはニューロンに刻みつけられた『恐怖』…いや、オバケなのか?あの時以来私の時間は止まってしまった。あの時から…


4: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 08:04:45.12 ID:YQyw2cHtO
「……海域に出撃を」「任務成功!…あれ?」「ドーモ」「新手か!?」「な、なんて強さ…グワーッ!!」「カコ=サン!?」「こんな敵が出るなんて作戦要項に出ないよお…」「半数が大破!!もう持ちません!」「ヒュウガです、これ以上はやらせん…!」


5: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 08:07:24.04 ID:YQyw2cHtO
『ヲッ…?ドーモ、空母ヲ級デス。アナタモ沈メテアゲル、クライクライ…海ノ底へ…』


6: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 08:11:00.81 ID:YQyw2cHtO
「アッ…アイエエエエエエ!!!」唐突にフブキの意識は覚醒した。ここはどこだ?ここは駆逐艦娘の居住スペース、いつもと変わらない場所だ。でもまた同じ夢を見た、今夜もだ。


7: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 08:15:16.73 ID:YQyw2cHtO
フブキはなんとか悲鳴を噛み潰し、他の寝ている艦娘達を起こすことは幸いにも無かった。「むにゃむにゃ…1番…はっやーい…」「ほとんど違法行為…」「センパイ….アタシはセンパイ…エライの…」緊張感の無い寝言が聞こえる中、フブキ寝具は汗でじっとりと濡れている。「ハァ…ハァ…」身体の震えもなんとか押し留める。


8: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 08:23:08.54 ID:YQyw2cHtO
(もう…私はダメなのかな?)フブキは膝を抱えて独りごちる。やはりあれが原因だ、あの日にフブキは大破し、増援に救出された。そしてこの夢を見るようになったのだ。しばらくして…フブキは戦えなくなった。彼女の問いには誰も答えなかった。


9: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 08:24:24.86 ID:YQyw2cHtO
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10:名無しNIPPER[sage]
2015/06/22(月) 09:37:24.11 ID:kY/6s9MhO
相変わらずラブ、リスペクト、そしてラブに満ちていることですね?


11: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 13:24:42.69 ID:rfEMW6dEO
それから数時間後、ここはネオサイタマ・チンジフの会議室、早朝にも関わらず各部門の長である艦娘たちが集まり議論を交わしている。その内容は今ここにはいない提督についての事のようである。「提督=サンの例のビョウキについてだが…」「このままでは艦娘が艦娘を生むという稀に見るジアンが発生してしまいます、何とかしましょう」


12:名無しNIPPER[sage]
2015/06/22(月) 13:26:02.66 ID:oNr7zXXv0
その胸は平坦であった


13: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 13:36:24.22 ID:rfEMW6dEO
「鹵獲した深海凄艦娘を研修して提督専属のオイランにするのはどうかな?」「それはいい、私達の貞操観念的にもセーフだ」「まとめると私とタカオ=サンが直接慰安任務に就くという事でよろしいですね?」「今の発言はやや邪悪ですね」「アタゴ=サン、ちょっとやめないか」議論も佳境になってきたその時、当事者である提督が秘書艦のヒュウガを連れて会議室にエントリーした。


14: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 13:44:18.49 ID:rfEMW6dEO
「ン…?お前ら随分集まるのが早いな、まだ開始10分前だぞ」「ウフフ、ヤルキの表れですよ〜提督=サン、早めに会議を始めましょう」それまで行われていた議論をピタリと止め、遠征部隊の長であるテンリュウはにこやかに返した。(流石テンリュウ=サンだ)(実際奥ゆかしいフォロー)(笑顔がコワイ!)それまでの議論を聞かれたかと思った艦娘たちは静かに安堵した。


15: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 13:50:59.10 ID:rfEMW6dEO
「ああ、とっとと終わらせるぞ」水面下で恐ろしい議論が交わされているのも知らず提督は椅子にドカリと座り、会議を開始した。「まずクローン妖精部門からだ」「ハイ、労働条件の改善によりカロウシの確率を30%まで下げる事に成功しました。これは実際僥倖です」長であるオオヨドは優しい目で答える。


16: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 13:58:47.27 ID:rfEMW6dEO
「クローン妖精の蘇生ドックの拡張も忘れるなよ…次、装備開発部門」「ハイ!装備開発部門のアカシです!近日、提携企業である如ぎから新装備が提供されました。これは直接両腕にインプラントするカラテビームブレードという画期的なものでして!!」「長い、宣伝は後にしろ。次は…」会議は粛々と進んでいく。


17: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 14:06:09.26 ID:rfEMW6dEO
「私は週に5回、タカオ=サンが2回が適切だと思うのですがどう思いますか提督=サン?」「何を言ってるんだアタゴ=サン…?まあいい、最後は空母部門だ」 全員が空母部門の長である艦娘に目を向ける、しかし当の本人は心ここに在らずとばかりに俯いている。


18: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 14:19:02.45 ID:rfEMW6dEO
「カガ=サン、君の番だぞ」沈黙を破るように俯くカガと同期であるヒュウガが促した。「…私?シツレイしました、報告する事は特に無いわ」静かに顔を上げカガは短く告げた。「本当に何も無いのか?」ヒュウガが念を押して聞くがカガの反応は薄い。「…言うなればまたアカギ=サンが食糧ドックに忍び込んだわ、それくらいね」


19: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 14:27:19.77 ID:rfEMW6dEO
「またか…アイツは二日間ケジメ(注釈:メシ抜きのこと)だ、カガ=サンからもよく注意をしておけ」「…ええ」返答こそするがカガは決して提督の方を見ようとしなかった。「ふわぁ〜…会議終わったクマ?はやく朝ごはん食べようクマ」重くなってしまった会議室内のアトモスフィアを破るようにレクリエーション部門の長であるクマがあくび混じりに呟いた!なんたる怠惰か!


20: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 14:31:27.82 ID:rfEMW6dEO
普段なら提督からチョップされる所であるが今回ばかりは提督は咎めなかった。「…まあ、いいだろう。ヒュウガ=サン、お前からも何かあるか?」「ああ、一つある」その言葉に艦娘達がかすかにざわめく、ヒュウガが発言するということはそれ即ち重要な案件ということだからである。


21: ◆utp..QOeek[saga]
2015/06/22(月) 14:38:22.30 ID:rfEMW6dEO
「内容は例の案件について…ついに『陥落』したらしい、確かな情報だ」艦娘達のざわめきはにわかに大きくなる!「ヒュウガ=サン!確かな情報なのですか!?」戦艦長であるキリシマは思わず立ち上がった。「ああ、『キョート・チンジフ』は制圧された…セイカンヤにな」その一言は会議室を凍りつかせるには十分すぎる重さであった。


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