過去ログ - 律子「待ちくたびれたプロデューサーへ」
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38:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:25:41.21 ID:O6N65gcso

「……あの、プレゼント、開けてもいいですか?」

「どうぞ。この廊下じゃ、色気もないが」

 包みの中身は、ネックレスだった。
 銀のチェーンを指に絡めて、雫のように静かな緑の宝石をじっと見つめる。綺麗だった。

「ぷ、プロデューサーにしては、いいセンスしてますね」

多分、今、私の顔は真っ赤なんだろうと思う。

「つけてみたら」

「あ、えっ、はい……そうですよね、プレゼントだもんね……」

 鎖の中から金具を探りだして、ぴん、と外す。
 首に巻いて、外した金具を元のように付けようとするけれど、いつかのように手が震えてしまう。
 胸の上で緑のきらめきが楽しげに揺れている。


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