過去ログ - 律子「待ちくたびれたプロデューサーへ」
1- 20
6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:05:06.95 ID:O6N65gcso
 2

 レッスンが終わったあと、プロデューサーは必ず私を迎えに来る。
 今日もスタジオを出てすぐのところへ車をつけていた。

「ここに停めてて、無断駐車のキップ切られないの?」

「不思議とな」

 プロデューサーはちっとも不思議じゃなさそうに言って、運転席へ座った。
 キイを回すと、咳き込むようにエンジンがかかる。
 私は助手席へ乗り込んで、適切な力加減でドアを閉めた。
 慣れない頃は強すぎたり、弱すぎたり、プロデューサーにからかわれたこともある。

 シートにもたれかかると、ため息が出た。
 根拠のない倦怠感が染みて、眠気に似たものが私のまぶたを下ろそうとする。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
49Res/29.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice