過去ログ - 律子「待ちくたびれたプロデューサーへ」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:06:52.92 ID:O6N65gcso

 私が車を降りる頃には、とっくに歌は終わっていた。
 プロデューサーは、ゆっくり休めよ、と言い残して車をUターンさせた。
 きっと、コンサートの準備を進めるんだろう。
 人には休めと言っておいて、自分は頑張って――それは仕事だから?

 遠ざかって行く太陽が、空に赤紫の膜を広げる。
 その一方で、ひるがえった髪の艶のように、星明かりが淡雲を串刺した。

 私を選んだのも、あっさり活動停止を決められたのも、仕事だったから?
 それが理由でも、今さら嫌だと言う気さえない私が子どもなのだ。

 仕事だからと思ってた。それで納得して、それでいいと思ってた。けど、今さら寂しい。
 彼を困らせちゃいけないと思うけど、このままラストコンサートを終えたら、私のことなんか忘れられてしまうんじゃないか。
 そう考えてから、忘れられることが一体どうしていけないのか、分からない。


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