過去ログ - 雪ノ下「遠い過去の出来事」 -SS速報VIP

過去ログ - 雪ノ下「遠い過去の出来事」

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6: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/23(火) 23:44:23.50 ID:MhrPLB050
「小町ではないよ。うーん、多分お母さんじゃないかな？昨日帰り遅かったっぽいし。
帰ってきてお兄ちゃん起こすのも面倒だから、あれ掛けてそのまま寝ちゃったんじゃない？」

「ほーん、なるほどね……」

以下略

7: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/23(火) 23:48:31.46 ID:MhrPLB050
そんな感傷に浸りつつ、リビングの扉に手を掛けて出ていく小町を見送る。

「まあそういうワケだから先行くねー」

「おう行ってこい」

以下略

8: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/23(火) 23:53:04.33 ID:MhrPLB050
朝ならではの「おはよう」という挨拶やおしゃべりでざわめきに包まれる昇降口、下駄箱、階段をスーッと音もなく移動し、静かに椅子を引いて自身の机に腰掛ける。
あとは朝のHRが始まるまで待つだけだ。

2月14日のバレンタインデーを経て、暦は2月の21日。
つまり、あの日から既に1週間が経過していた。

以下略

9: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/23(火) 23:56:30.85 ID:MhrPLB050
卒業。卒業かー。
一般的に巣立ちの時などと言われるが、中学、高校の卒業で”巣立つ”なんてのは大げさだ。
実際、親元を離れて社会に出て独立する奴なんてほんの一握りだろう。
中学卒業後は、大抵高校に進学するし、高校卒業後は大学へ。その先の大学院に進むやつだっているかもしれない。
大学院まで進む奴は本当に勉学を極めようという意思を感じるが、ほとんどの人間はただ何となく、周りに合わせて進学ってパターンが多いんじゃなかろうか。

以下略

10: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/23(火) 23:59:42.93 ID:MhrPLB050
「うす」

「あら、こんにちは比企谷くん」

特別棟の部室の扉をがらりと開けて、部屋の主と短い挨拶を交わす。

以下略

11: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/24(水) 00:03:14.32 ID:od2HSO3S0
ことり、と小さな音を立てて自身の前に湯気の立つ湯呑が置かれる。
文庫本から目線を外して、座ったまま見上げれば雪ノ下と目が合った。

「ああ。サンキュ」

以下略

12: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/24(水) 00:10:21.48 ID:od2HSO3S0
ことり、と小さな音を立てて自身の前に湯気の立つ湯呑が置かれる。
文庫本から目線を外して、座ったまま見上げれば雪ノ下と目が合った。

「ああ。サンキュ」

以下略

13: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/24(水) 00:13:23.88 ID:od2HSO3S0
「やっはろー！ゆきのん＆ヒッキー！」

「こんにちは、由比ヶ浜さん」

「おう」

以下略

14:名無しNIPPER[sage]
2015/06/24(水) 00:17:03.14 ID:LPw6/ktIO
期待してまっせー

15: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/24(水) 00:23:24.16 ID:od2HSO3S0
「こんにちは一色さん」

「いろはちゃん、やっはろー！」

「何の用だよ。最近来なかっただろうが」

以下略

16: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/24(水) 00:28:41.81 ID:od2HSO3S0
ようやくゆっさゆっさするのを止めて、彼女の定位置に腰を落ち着けた。
部員でもないのに定位置があるってのは何かおかしい気がする。
しかし最近は奉仕部から足が遠のいていたようだが、何かあるのだろうか？
そう勘繰って顔を見つめていると、その視線に気が付いたのか目が合う。
にっこり微笑んでも何も出ないぞいろはすー。

以下略

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