6: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 21:46:23.01 ID:ZhtooLrt0
「陽子ったらひどいのよ、土曜日に陽子の家に行く約束をしたんだけど」
「宿題が全然終わりそうにないから見て欲しい、って」
「そういえば私も宿題ありマシタ。アヤ、写させてくれるデス?」
7: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:00:05.55 ID:ZhtooLrt0
「……それでね、手伝ってもいいって言ったら『綾はお姉ちゃんみたいだなー』なんて言うの」
「ほほう、皆まで言わずとも分かりマシタ、ラブコメでよくあるパターンデス」
「ラ、ラブ!?」
8: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:02:23.58 ID:ZhtooLrt0
「それでさっき皆で話してるとき、ほら、兄弟が欲しいかって話してたじゃない」
「そうデスネ、アリスが『わたし、シノだったらお姉ちゃんでも妹でもいいよ』って言って」
「そしたらシノが『私も金髪だったらアリスでもカレンでもいいです』って言ったデス」
9: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:05:20.57 ID:ZhtooLrt0
「だって私は陽子にとって姉みたいな存在なのよ?」
「それで兄弟はいらないってことは、私がいらないってことじゃない!」
「ヨーコがそこまで考えてるわけないデス」
10: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:07:22.57 ID:ZhtooLrt0
「もういいわ、私も陽子のことなんて知らないんだから」
「アヤ、そんなに言うならお弁当作ったりしなくてもいいじゃないデスカ」
「食べてくれない相手にお弁当作ったってムダなだけデス」
11: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:08:55.96 ID:ZhtooLrt0
「まあ確かにヨーコはデリカシーに欠けるところもありマス」
「カレン、陽子をそんなふうに悪く言わないで。陽子はいつだって優しいんだから」
「ほら、カレンだって前、陽子の半分は優しさでできてるって言ってたじゃない」
12: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:14:13.14 ID:ZhtooLrt0
「それに陽子だって、私のことをどう思ってるかなんて分からないし」
「フフフ」
「何よ、その意味深な笑いかたは」
13: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:15:42.36 ID:ZhtooLrt0
「そんなこと聞けるわけないじゃない」
「えー、そうデスカ?じゃあ、こういうのはどうデス?」
「これはさるイギリス人少女の話なんデスガ」
14: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:17:59.04 ID:ZhtooLrt0
「で、アリスがどうかしたの?」
「ちょっと前に、シノがぼーっと部屋を歩いてたら、タンスにドシーン!ってぶつかったデス」
「ぼーっと歩いてたって音じゃない気がするんだけど……」
15: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:21:53.63 ID:ZhtooLrt0
「でも逆のケースもあるデス」
「逆?」
「はい、アリスが夕飯の支度を手伝ってる時にフライパンの油が頭に跳ねて、それを見たシノが」
16: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:24:16.73 ID:ZhtooLrt0
「ヨーコが好きなものって何デショウ?」
「陽子は……食べることが好きね」
「フム……だったらアヤ、ヨーコの前で食べ物を持ったまま転んできてクダサイ」
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