9: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:05:20.57 ID:ZhtooLrt0
 「だって私は陽子にとって姉みたいな存在なのよ?」 
  
 「それで兄弟はいらないってことは、私がいらないってことじゃない!」 
  
 「ヨーコがそこまで考えてるわけないデス」 
10: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:07:22.57 ID:ZhtooLrt0
 「もういいわ、私も陽子のことなんて知らないんだから」 
  
 「アヤ、そんなに言うならお弁当作ったりしなくてもいいじゃないデスカ」 
  
 「食べてくれない相手にお弁当作ったってムダなだけデス」 
11: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:08:55.96 ID:ZhtooLrt0
 「まあ確かにヨーコはデリカシーに欠けるところもありマス」 
  
 「カレン、陽子をそんなふうに悪く言わないで。陽子はいつだって優しいんだから」 
  
 「ほら、カレンだって前、陽子の半分は優しさでできてるって言ってたじゃない」 
12: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:14:13.14 ID:ZhtooLrt0
 「それに陽子だって、私のことをどう思ってるかなんて分からないし」 
  
 「フフフ」 
  
 「何よ、その意味深な笑いかたは」 
13: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:15:42.36 ID:ZhtooLrt0
 「そんなこと聞けるわけないじゃない」 
  
 「えー、そうデスカ?じゃあ、こういうのはどうデス?」 
  
 「これはさるイギリス人少女の話なんデスガ」 
14: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:17:59.04 ID:ZhtooLrt0
 「で、アリスがどうかしたの?」 
  
 「ちょっと前に、シノがぼーっと部屋を歩いてたら、タンスにドシーン!ってぶつかったデス」 
  
 「ぼーっと歩いてたって音じゃない気がするんだけど……」 
15: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:21:53.63 ID:ZhtooLrt0
 「でも逆のケースもあるデス」 
  
 「逆?」 
  
 「はい、アリスが夕飯の支度を手伝ってる時にフライパンの油が頭に跳ねて、それを見たシノが」 
16: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:24:16.73 ID:ZhtooLrt0
 「ヨーコが好きなものって何デショウ?」 
  
 「陽子は……食べることが好きね」 
  
 「フム……だったらアヤ、ヨーコの前で食べ物を持ったまま転んできてクダサイ」 
17: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:26:55.28 ID:ZhtooLrt0
 ヨーコの家に行く日になって、アヤは早起きしてお弁当を3人分、自分用とヨーコ用とぶちまける用を作って、 
 ドキドキしながらヨーコの家に行ったの。玄関の前でチャイムを押そうか、やっぱり止めようか、 
 30分迷った末に意を決してチャイムを鳴らすとすぐにヨーコが出てきて、 
  
 「あ、綾。早いね」 
18: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/24(水) 22:32:14.89 ID:ZhtooLrt0
 「そ、そうだ、おべ、お、お弁当作ってきたんだけど食べるわよね!?」 
  
 「綾?まだ10時前だよ」 
  
 「食べるわよね!?陽子だもの!」 
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