過去ログ - 星空凛「おやじさんと凛」
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127:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 11:55:52.37 ID:/S/83nxAo

おやじ「なるほどな。結局は穂むらの嬢ちゃん次第か」

ことり「ねぇ、おやじさん! ことりは、ことりはどうすれば良いの!?」

おやじ「穂むらの嬢ちゃんと話し合う。……まぁ、その様子じゃできやしないだろうがな」

ことり「……」

おやじ「オレだったら服飾を選ぶ。だってよ、オレにはこのチャンスしかないんだからよ」ポリポリ

おやじ「しかしな、嬢ちゃんはアイドルだ。気付けば6人もの心を奮い立たせた立派なアイドルだ。……もしかしたら、そこから道は広がっているのかもしれねぇなぁ」

ことり「……え?」

おやじ「考えるのも、悩むのも嬢ちゃん。道を進んでいくのも嬢ちゃんだ」

おやじ「オレは一択だが、嬢ちゃんは二択三択持っているかもしれねぇ。正解は分からん。そうなる保障もねぇ」

おやじ「これが最初で最後のチャンスと捉えるか、その後に存在するチャンスの一つ目と捉えるか、それは自由だ」

おやじ「まぁ、結局よ。老い先みじけぇおやじには、保守的な考え方しかできねぇ。若い奴ならもっと前向きに考えられるかもしれねぇな」

おやじ「それが、オレの言えることだ。あとは十分に悩みな」

ことり「……はい」

おやじ「ここで『はい』と言えるなら、オレに言えることはもうない」

おやじ「おぅ、嬢ちゃん。これをやるよ」ホイ

ことり「……可愛い……」

おやじ「常連客がな何故かよこしたもんだ。不思議の国のアリスとうさぎ。フェルト製だそうだ」

ことり「売り物じゃないんですか?」

おやじ「素人制作だそうだ。まぁ、こういう道を選ぶ奴も居るってことよ」

ことり「……凄い、ですね」


【プラスチックの容器に入ったアリスとうさぎは、仲良く一緒に居ました】




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