過去ログ - 穂乃果「私、魔法少女になる」
1- 20
35: ◆W9LNIhXYhlEG[saga sage]
2015/07/14(火) 21:59:46.90 ID:7m1V8y9a0
私は、本当にうかれていた。
小泉さんと、星空さん…いえ、もう違う、こう呼ぶんじゃない。
花陽と、凛。
朝練の時、どうしても西木野さんって他人行儀に呼ばれるのが嫌で…言い出してしまった。
切り出し方は、変だったけど二人とも、おかしいと思わずに「真姫ちゃん」って呼んでくれた。

お互いに、名前を呼び合うなんて初めてだった。

凛「真姫ちゃんの玉子焼き、もーらい!」
真姫「あ、凛!ちょっと!」
凛「あ、これおいしいよ!真姫ちゃんも凛のおべんとたべていーよ?あ、たこさんウインナーは駄目だからね!」
花陽「あ、真姫ちゃん、私もちょっともらっていいかな…?」
真姫「あぁ、もう、ご飯なのに騒がしいのね」

ふと漏れた感想に、二人が不安げにする。

花陽「ごめんね、駄目…だったかな?」
真姫「!そ、そうは言ってないじゃない!ほーら、貰っていいっていったんだから覚悟しなさい!」

凛からは、たこさんウインナー。花陽からはミニトマトを貰って口に運ぶ。
凛はだめって言ったのにー!とむくれてたけど私だって玉子焼き食べる気分だったんだから。

…こんなに楽しいお弁当は初めてだった。

海未「発声練習、ですか?」
真姫「えぇ、こうしてしっかり声を出してからのほうがもっと歌が響くようになるわ」

ピアノの前に座って、私は音階を鳴らす。それに合わせて、声も出した。

真姫「こんな風に…ね」
穂乃果「おぉ、真姫ちゃんさすが!やってみようよ!」
ことり「やっぱり、音楽知ってる人にアドバイスを貰うと違うよね、もっと上手になれそう」
真姫「もう、やってなかったの?なら私がもっと、その…綺麗に歌えるようにしてあげるから」
穂乃果「お願いします!真姫先生っ!」

こんなに、一生懸命練習をしたのも初めてで、誰かと音楽が出来るのも初めてで…。
本当に、生まれてきた中で、一番楽しい日だった。

…筈なのに。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
52Res/41.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice