37: ◆W9LNIhXYhlEG[saga]
2015/07/14(火) 22:01:16.48 ID:7m1V8y9a0
凛「まーきちゃーん!」
真姫「……、あ、うん…おはよう、凛」
凛「真姫ちゃん暗いにゃー……何かあった?」
ピアノが消えた次の日、きっと辞めると言わないといけないかもしれない。
そんな事を考えながら歩いていると凛と道で出会い…声をかけられ、いつも通り振る舞えなかった。
真姫「べっ、別に、ちょっと眠たかっただけ!」
凛「あー…朝練って時間早いよね―…」
……よかった。凛に怪しく思われなかった。
神社につくと、みんな集まっていた。
海未先輩が練習の指揮をとる。走るのも、あんまり得意じゃないし、体力がある方なんて言わない。
でも、本当に、すごく楽しくて。
……奏でられるピアノの音、ピアノを弾けるとしたらここだけになってしまったかも、しれない。
授業間の休み時間、私は一人音楽室に来ていた。
一人、ピアノの鍵盤に指を乗せてたった一音だけ音を響かせる。
キュゥべえ「やぁ」
真姫「……!?」
その音にか、白い猫みたいな、そんな生き物がピアノの上に座っていた。
キュゥべえ「何か悩みがあるようだね」
最初は幻聴だと思っていた。けど、二回目。
その生き物から声が聞こえた。
私は椅子から立ってその生き物から離れる。なにこれ、怖い、逃げないと…そう思い音楽室のドアに手をかけた時だった。
キュゥべえ「待ってよ、僕ならキミの悩みを簡単に解決できるんだ」
真姫「はぁ!?意味わからないこと言わないで!」
キュゥべえ「例えば、ピアノを弾けるかもしれないよ。……真姫」
どうして私の名前を、そんなことを聞き返すよりも前に、ピアノの話をどうしてこの生き物が知っているのか。
……そうか、これは、
真姫「……聞いてあげる、どうせ夢なんでしょ」
キュゥべえ「いやぁ…夢じゃないんだけどね」
私は、ピアノの椅子に座り直した。
真姫「ピアノから降りて、そこは座る場所じゃないわ」
キュゥべえ「それはすまなかったよ」
白い生き物は、聞き分けよくピアノから降りた。
そして、私に向き直る。……そして
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