44: ◆W9LNIhXYhlEG[saga]
2015/08/05(水) 23:43:06.03 ID:5iW/znpx0
そして、興味深い話がもう一つ。
真姫「病院に?」
キュゥべえ「そうさ、病院に魔女がとりつくと弱った人たちが危険にさらされるんだ」
真姫「病院…ね、わかって言ってる?」
キュゥべえ「もちろんさ、キミは将来お医者さんになるんだろう?」
……本当に、変な夢ね。夢だからこそ、私の事情をキュウべえが知っているのかしら。夢って興味深いのね。
魔法少女…そう、魔法少女。
イメージが少しずつ、少しずつ膨らんできた。
真姫「……私は…願い事で、魔法少女になるの。それで…音楽をして、勉強をして…お医者様になる前にも、病院の人たちを助ける…それ以外の人だって助けられるわ。…ふふ、素敵ね」
キュゥべえ「そうだね、それはとても素敵な夢だと思うよ」
真姫「こんな夢が、現実になったらきっと…」
キュゥべえ「そう、そんな夢を現実に出来るんだよ、真姫」
私は、ピアノを鳴らして、大きく息を吐いて……メロディを奏でた。思うまま、そう奏でると…酷く、酷く暗い音がなった。
これが、私の今の現状。さっき語った夢とは、希望の魔法少女とはかけ離れている。
真姫「いい夢を、ちょっとだけ見れたわ。ありがとう」
そう言った瞬間、チャイムが鳴り響く。
…しまった、授業間の休み時間に長居してしまうなんて。
……夢ならいいのかしら?そう思いながらも、サボってしてしまうのは嫌だから、私は、音楽室を出て教室に向かう。
……一度だけ、幸せな想像が惜しくなり、振り返ってみたけど…キュゥべえは、もう音楽室にいなかった。
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