5:名無しNIPPER
2015/06/28(日) 04:50:22.96 ID:srMplXnbO
雪乃「わた、しは……」
雪ノ下の考えが手に取るように分かる。
あいつは、答えを間違える。
また誰かに自身を委ねてしまう。
八幡「いや……」
声が震える。
それでも俺は止めなきゃならない。
彼女たちは間違っている。
八幡「その提案にはのれない。雪ノ下の問題は雪ノ下が解決すべきだ」
冬の寒さが染みる。もう日も陰っている。
もうじき夜の戸張が降りる、でも今はまだー……
由比ヶ浜は優しい女の子だと決めつけていた。
雪ノ下の強い女の子だと理想を押し付けていた。
そうして甘え続けてきたのだ。
だからこそこの提案にのってはいけない。
八幡「そんなの、ただの欺瞞だろ……」
八幡「曖昧な関係とか馴れ合いとか……そういうのはいらない」
八幡「それでも、ちゃんと考えて、苦しんで……あがいて、俺は……」
吐きでた言葉は波の音にのまれる。
どんなに苦しくても、見たくなくても、本物を求めたい。
俺は嘘をつきたくないから、願った物と、望まれる物が違ったとしても、俺は俺の望む答えを出したい。
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