7:名無しNIPPER
2015/06/28(日) 05:10:30.06 ID:srMplXnbO
もう言葉が続かないことを悟った由比ヶ浜はまっすぐ俺を見て、優しく微笑む。
結衣「ヒッキーならそういってくれると思った」
夕日に照らされたその頬を一筋の涙が伝う。
その表情は安堵か、喜びか、悲しみか……たぶんその全てだった。
後は、雪ノ下の答えを待つだけ……
俺の視線に気づいたのか雪ノ下が弱々しく肩を震わせる。
雪乃「私の気持ちを勝手に決めないで」
どこか拗ねたように、弱々しかった表情が強ばり、こっちを睨む。
雪乃「それに、最後じゃないわ。比企谷君、あなたの依頼が残ってる」
雪ノ下は目元をぬぐうと微笑みながらつげる。
俺の依頼?
何だ?と問おうとしたところで由比ヶ浜のかすかな笑みで遮られてしまう。
雪ノ下と由比ヶ浜はまるで私たちだけの秘密とでもいうようにうなずきあっている。
その表情は優しく儚げで……
雪ノ下「あと、もうひとつ……私の依頼聞いてもらえるかしら」
恥ずかしそうにはにかんで、雪ノ下は『彼女自身の最初で最後の依頼』を奉仕部にもたらすのだった。
雪ノ下「私の姉を……雪ノ下陽乃を……助けて欲しいの。」
奉仕部の最初の依頼が、最大の依頼が、そして、最後の依頼が俺たちに託される。
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