過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2(まど☆マギ×禁書)
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幸福咲乱
◆5sHeUtvTRc
[saga]
2015/07/26(日) 15:51:04.47 ID:3MMHOZRs0
「見つかった?」
振り返った鈴音が、そこに近よって来た茉莉に尋ねる。
「んー、狙ってたの全部レンタル中。
スズネちゃんは?やっぱり………」
「前に借りたし、いい」
やはり、鈴音が最初に目を付けた、
大迫力のアメーバ―と殺陣に彩られた巨匠監督のアニメを口にする茉莉に鈴音が応じる。
そんな鈴音に、茉莉はやっぱり巨匠の名を口にする。
「なんとなく、スズネちゃん好きそうだよね」
「そうかな?面白いとは思うけど今日はいい」
「そ、じゃあ行こう。そろそろみんなで狩りの時間だし」
茉莉の言葉に鈴音が小さく頷き、
通りがかりの男子学生は女の子がどこかでオンラインゲームでも?と連想する。
そして、茉莉に付いて行こうとしながら、天乃鈴音はもう一度棚に視線を走らせる。
巨匠の監督ではない、惜しまれながら早世した俊才の作。
茉莉や鈴音自身が魔法少女と言うファンタジックな存在ではあるが、
それを抜きにした自分達の延長にありそうな、今となってはやや昔が舞台であるからして
あったかも知れないと思わせるお話。
× ×
何本もの剣が飛び、魔獣の群れに突き刺さる。
「そぉらっ!!」
群れの流れが乱れた所に杏子が突っ込み、
大槍を振るって魔獣を薙ぎ倒していく。
その杏子に向けて、幾体かの魔獣がビーム攻撃の体勢を見せる。
その魔獣の体に、飛んで来た剣が突き刺さり、消滅する。
もう一度、魔法で空中に発生させた剣をドガガガッと魔獣の群れに叩き込んだ美樹さやかが、
杏子の背後にひらりと着地し、手近な魔獣に二刀流を力強く叩き込む。
背中合わせになった杏子とさやかが、ダンッ、と、前に出て魔獣と闘い始めた。
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