過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2(まど☆マギ×禁書)
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幸福咲乱
◆5sHeUtvTRc
[saga]
2015/06/28(日) 13:49:51.90 ID:xCKu0olu0
「カミジョー、カミジョー君」
知り合いの声に、恭介がそちらを見る。
声を掛けた来た少女は、こちらは150センチも怪しいちんまりとした女の子だったが、
れっきとした恭介の先輩であり
見滝原中学校の誇る有名とも言えないギタリストであり見滝原中学校ジャズ同好会の会長である。
「前々から決まってた茜ヶ崎のジャズ同好会と対バンやってるんだけど、
予想以上って言うか斜め上の連れて来てさ、正直思い切り圧倒されてる」
「ですね」
「時間、ある?」
「多少なら」
先輩と言葉を交わした恭介が演奏を見ると、
ピアノの椅子から立ち上がり、
他のメンバーと共に一礼しているところだった。
正直時間は押せ押せだが、それでも、恭介は引き付けられていた。
× ×
「上条?」
「上条君?」
「上条ってクラシックじゃ?」
「たまにこっちで弾いてるけど」
ジャズ同好会の面々と共に演奏に立った上条恭介は、
礼と合図を経て、早速にソロ・パートをスタートする。
それは、ギャラリーにも馴染のある、ポピュラーなアニメソングだった。
前奏からその先に進んでも、恭介は独り、
軽やかに、そして些か渋く艶やかに、その世界をヴァイオリンソロで紡いでいく。
再びの呼び掛け、御仏蘭西から日本に渡った三代目。
そこに当たる所で、他の楽器が一つ一つと流れ込む。
コールの最高潮で全ての演奏が溶け合い、そのまま曲が続いていく。
ジャズにどれだけ発揮できているかはとにかく、やはり恭介の技量は抜きん出ている。
ギターが、吹奏が、それに競い、時に譲り或いは一本道でぶちかまそうとしながらも、
溶け合いそうで角が残るばらけそうで繋がっている、
そうやってガキらしくでこぼこにそれでも同じ楽しみを追いながらゴールへと突っ走る。
最後の一音を弾き終えると、恭介は、先輩と互いに満足して小さく頷く。
そして、拍手の中一礼する。
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