過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2(まど☆マギ×禁書)
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6:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2015/07/03(金) 02:44:44.93 ID:4uA5SPCk0
それでは今回の投下、入ります。

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>>5

 ×     ×

くいくいと制服を引っ張られ、日向茉莉は我に返る。

「声、掛けてく?」

天乃鈴音に声を掛けられ、茉莉は人だかりの中で背伸びする。
そして、その向こうから目が合ったのを把握して、小さく頭を下げる。

「ううん、忙しそうだから先帰った方がいいみたい」
「そう」

茉莉の言葉に、鈴音が小さく応じた。
そして、二人は余り馴染の無い見滝原中学校の廊下を進む。

「良かったね、ピアノ」
「うん」

ぽつりと言った鈴音に、茉莉が笑顔で応じる。

「やっぱり、何でも出来ちゃうんだから凄いなー。
ピアノも良かったけど………」
「ヴァイオリン?」

鈴音の問いに、茉莉が頷いた。

「凄く、響く音だった。
明るくて暖かくて、それでなんか奥が深いって言うか、
ヴァイオリンってあんな風に聴こえるんだなぁ」

「マツリは耳がいいから」
「まあね。だからかな、ちょっと見えただけだったけど、
弾いてる子も結構格好良かったかも」
「………確かに、あれは凛々しい」
「でしょ」

明るく応じる茉莉に、鈴音も静かな笑みを返していた。


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