過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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146:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/06(月) 22:28:03.37 ID:UuQpesv2o
「う、いや、そんな酷くないから大丈夫。心配いらん。それよりちょっと、もう離して……」
「え?あっ。ご、ごめんなさい。つい慌ててしまって……」
ゆきのんはパッと手を離すと、頬を赤く染めて俯いてしまった。
ヒッキーはヒッキーで、紅潮させた顔を逸らして手を眺めている。
「ヒッキーほんとに大丈夫?あたしハンカチ濡らしてくるよ」
「や、大したことないからそんなの別にいいぞ」
「ううん、冷やしたほうがいいだろうから。行ってくる」
あたしはそう言って席を立ち、生徒会室を出た。
少しだけ時間を空けたかった。自分の嫌な感情がはっきりとした像を結ぶ前に、あの場から離れたかった。
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