過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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167:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 17:44:06.02 ID:KP3+ivsDo
翌日、彼の口から告げられた提案に、私は安堵と驚嘆と愉悦がない交ぜになったような、言葉にし難い感情を覚えた。

そんな考えは私の頭になかった。だが、彼は私の考えを理解してくれたのだと思った。

彼は私が自分の意思で生徒会長になろうとしていたことをわかってくれた。

そしてその上で、私だけに負担を負わせたくないと、傍にいたいと三人での居場所を作ろうとしてくれた。

奉仕部の活動という建前がなくても、居場所がなかったとしてもと私は思っていたが、彼とまた時間を過ごせることを考えると、その甘美にも思える提案が嬉しくないはずがなかった。

その歓びの前では、この居場所を求める行為は欺瞞ではないかという疑念は覆い隠されて、押し潰されてもう見えなかった。


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