過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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184:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/12(日) 18:09:07.85 ID:KP3+ivsDo
「……うん。待ってる、ね」

「……おお」

最後まで聞いてしまった後で、静かにその場から離れた。

姿は見えなかったので声だけだが、見なくても二人の姿が想像できた。

頭の中でその想像の姿と先ほどの二人の声が重なると、私の胸に締め付けるような痛みと焦燥感が沸き起こる。

私は彼とようやく一部でも理解し合えたと思っていた。だが、私がそれを由比ヶ浜さんに話していないように、彼女も比企谷君と二人だけで積み上げてきたものがある。

そんな当たり前のことにようやく気がついた。いや、そうではない。

ずっとわかっていたことなのに、私が自分の恋心を自覚してからは考えないように、見ないようにしてきただけだ。


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