過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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498:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/17(月) 06:01:42.96 ID:bDJjjpJNo
「…………うん」
結衣が頷くまでの少しの間は、留美ちゃんというより、話しかけにいく俺を気にかけていたからなのかもしれない。
留美ちゃんは長いソファーベンチの端にちょこんと座り、ハサミを器用に使って一人で星形の飾りを作っていた。そこへ向かい声を掛ける。
「ここ、いいかな?」
待ったが、返事はない。視線も目の前の紙に固定されたまま微動だにしない。やはり駄目かと思い、諦めかけたところで留美ちゃんが呟いた。
「…………ダメって言ったらどうするの?」
抑揚のない、平たく言えば興味がなさそうな声だった。警戒されているのだろうか。あんなことをしたんだから当然といえば当然だ。
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