過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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502:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/17(月) 06:07:34.49 ID:bDJjjpJNo
「べ、別にいい。用なんかないから」
「そうか。じゃあ少し手伝うよ」
置いてあった箱に入っている紙とハサミを取ろうとすると、留美ちゃんはそれを拒絶するように箱を抱えて首を振った。
「いい。一人でやれる」
「……わかった。でも、手伝いが必要になったらいつでも言ってね」
「……うん。ありがと…………ございます」
付け足された敬語は消え入るような声だった。留美ちゃんは俺や比企谷のことを今はどう思っているのか、それは俺にはわからない。
だが、俺の思うほどに留美ちゃんは俺を恨んだり恐れたりはしていない。
救うとまではいかなくても、今回は何かを変えることができたのかもしれやい。
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