過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/29(月) 21:48:34.28 ID:KG8R2sxio
「違わないよ。あたし、あの部活でなにもできてないもん。だから……」
弱々しく話す由比ヶ浜の目尻には涙が浮かんでいた。
否定しないと。俺の知っている、俺の期待している、俺の居心地のいい奉仕部の光景には由比ヶ浜が必ずいる。
それだけはなんとしても伝えないと。
「違う。絶対に違う。あの部活は三人じゃないと、もう成り立たないんだ。お前がいなくなったらもう奉仕部じゃない。形の上では残ったとしても、それは別のなにかだ」
「ありがと、ヒッキー。そう言ってもらえて嬉しいよ。けど、もう決めたんだ」
今さら取り繕ったような言葉を重ねる俺なんかに向かって感謝の気持ちを述べる由比ヶ浜の言葉は優しくて、力強かった。そして、瞳には決意の色が見てとれた。
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