過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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650:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:48:26.56 ID:Sv+8YbD5o
葉山が戻ってきた。大丈夫の意味がよくわからないので玉縄の方へ目を向けてみると、先ほどまでの不機嫌そうな表情は消え、代わりに会議を始めたばかりの頃のような自信が伺えた。

「……そ、そう。じゃあ行ってくるわね」

「ああ。俺のせいで、悪いね」
以下略



651:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:49:28.89 ID:Sv+8YbD5o
「は?え?ってことは、玉縄、そうなの?」

「そうだよ。見てればわかるだろ」

いや……俺わかんなかったんだけど。え、俺だけなの?いやたぶん折本もわかってねぇぞ。
以下略



652:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:50:03.18 ID:Sv+8YbD5o
そりゃ俺には逆立ちしても真似できねぇよ。

「自分の持ってるカードから選んで切るしかないんだよな、結局。やり方次第で手持ちのカードは減ったり増えたりするんだろうけどね」

「……そうだな」
以下略



653:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:51:41.28 ID:Sv+8YbD5o
「しねぇよ。そんな人様にどうこう言えるほど偉くもないし。それが間違いだって言えるほど正しい答えも持ち合わせちゃいない」

正しい否定は難しい。こいつの行動を不誠実だと否定できるのなら、そいつはさぞや納得のいく答えを出すのだろう。葉山とは違う答えを。

俺はどんな場面でも最終的には自分の持っているカードを切ってきた。だが、切らないほうがましだったんじゃないかということは幾度もある。
以下略



654:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:53:03.41 ID:Sv+8YbD5o
「どこまで意地が悪いんだ。俺も素直には認めてやらないけど」

「……じゃあお互い様だな、馬鹿野郎」

「ははっ」
以下略



655:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:54:09.08 ID:Sv+8YbD5o
「ありがとう。ではこの枠の中でできることを考えていきましょうか。まずは……劇の内容ね」

さっきは準備できてるとかのたまっちゃったわけだけど、そこからなんですよねー。あー、なんかもうげんなりしてきた。

「オリジナルの脚本にするの?」
以下略



656:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:55:26.20 ID:Sv+8YbD5o
「い、いえ、まだそれはわからないわ。なぜ当然のようにそう思うのかしら……」

「先に誰がメインで考えるか決めないか?他にやることもあるわけだし、全員で頭抱えても仕方ないよ」

「そうだねー。誰か一人選んで大枠決めてもらおっか。細かいところはみんなで相談として」
以下略



657:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:56:31.71 ID:Sv+8YbD5o
「あ、すまん雪ノ下。なんか言ったか?」

「…………いえ、何も」

なんで恥ずかしそうなのかは知らんが、本人がいいと言うなら無理にまた言わせることはないか。一色で押してしまおう、面倒だし。
以下略



658:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:57:41.43 ID:Sv+8YbD5o
「なんですか、先輩がやってくださいよー」

「やだよ、ていうか無理だよ。俺が書けるようなもんが小学生やお年寄りにウケるわけがねぇ」

異世界チーレムものなら材木座に書かせるけど。いや俺が書いたほうがマシかもしれんな。真面目に考えても園児が泣くような代物になりそうだ。
以下略



659:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:58:40.07 ID:Sv+8YbD5o
「…………はは」

「うん、やっぱ一色がいいよ。なぁ?」

同意を求めるため周りを見渡すと、ジトッとした目線が俺に向けられていた。というか雪ノ下と由比ヶ浜から超睨まれてるんだけど。なにこれこわい。
以下略



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