過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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652:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:50:03.18 ID:Sv+8YbD5o
そりゃ俺には逆立ちしても真似できねぇよ。
「自分の持ってるカードから選んで切るしかないんだよな、結局。やり方次第で手持ちのカードは減ったり増えたりするんだろうけどね」
「……そうだな」
653:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:51:41.28 ID:Sv+8YbD5o
「しねぇよ。そんな人様にどうこう言えるほど偉くもないし。それが間違いだって言えるほど正しい答えも持ち合わせちゃいない」
正しい否定は難しい。こいつの行動を不誠実だと否定できるのなら、そいつはさぞや納得のいく答えを出すのだろう。葉山とは違う答えを。
俺はどんな場面でも最終的には自分の持っているカードを切ってきた。だが、切らないほうがましだったんじゃないかということは幾度もある。
654:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:53:03.41 ID:Sv+8YbD5o
「どこまで意地が悪いんだ。俺も素直には認めてやらないけど」
「……じゃあお互い様だな、馬鹿野郎」
「ははっ」
655:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:54:09.08 ID:Sv+8YbD5o
「ありがとう。ではこの枠の中でできることを考えていきましょうか。まずは……劇の内容ね」
さっきは準備できてるとかのたまっちゃったわけだけど、そこからなんですよねー。あー、なんかもうげんなりしてきた。
「オリジナルの脚本にするの?」
656:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:55:26.20 ID:Sv+8YbD5o
「い、いえ、まだそれはわからないわ。なぜ当然のようにそう思うのかしら……」
「先に誰がメインで考えるか決めないか?他にやることもあるわけだし、全員で頭抱えても仕方ないよ」
「そうだねー。誰か一人選んで大枠決めてもらおっか。細かいところはみんなで相談として」
657:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:56:31.71 ID:Sv+8YbD5o
「あ、すまん雪ノ下。なんか言ったか?」
「…………いえ、何も」
なんで恥ずかしそうなのかは知らんが、本人がいいと言うなら無理にまた言わせることはないか。一色で押してしまおう、面倒だし。
658:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:57:41.43 ID:Sv+8YbD5o
「なんですか、先輩がやってくださいよー」
「やだよ、ていうか無理だよ。俺が書けるようなもんが小学生やお年寄りにウケるわけがねぇ」
異世界チーレムものなら材木座に書かせるけど。いや俺が書いたほうがマシかもしれんな。真面目に考えても園児が泣くような代物になりそうだ。
659:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:58:40.07 ID:Sv+8YbD5o
「…………はは」
「うん、やっぱ一色がいいよ。なぁ?」
同意を求めるため周りを見渡すと、ジトッとした目線が俺に向けられていた。というか雪ノ下と由比ヶ浜から超睨まれてるんだけど。なにこれこわい。
660:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:59:22.28 ID:Sv+8YbD5o
「おお。適任じゃねぇかな」
「……わかりました、ちょっと考えてみます。自信はあまりないですけど」
「……大丈夫よ。あなたを推した人がいるのだから。信じていいと思うわ」
661:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:59:53.39 ID:Sv+8YbD5o
無視された上、プイと顔を背けられた。あれ、なんか雪ノ下さん怒ってる?おこのんなの?俺なんかやったっけな……。
続けて障害となりそうな項目について話し合いが行われ、イベントが動き始めたと実感することができた。
雪ノ下はここでも実務能力の高さを存分に発揮する。よくそんなところまで気が回るなと何度思ったことか。
662:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 17:01:18.03 ID:Sv+8YbD5o
「うん、あたしもオッケー。先のこと考えたら余裕持たせたいし」
「はいー、といってもわたしはシナリオで頭抱えてそうですけど」
「俺も問題ないよ。劇の役者が来る月曜までには、指示を出せるようにしておきたいからね」
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